採用

 

From 齋藤雄三

熊本のスタバより

 

出張ウィーク初日、今日は熊本に来てます。郊外のバイパス沿いにあるスタバなので、ドライブスルーのお客さんが多く、店内は人が少なくて静かです。これから、1件コンサル先の打合せです。

 

 

「世界一即戦力な男」って?

 

先週、一部の人には話題になっていた「世界一即戦力な男 菊池良」がドラマ化されるというニュース(「世界一即戦力な男」がウェブドラマ化されます)が出ていました。ドラマ化と言っても、テレビドラマではなく、ウェブドラマですが、まあ、でも凄い事です。

 

そもそも、これは採用が決まったLIGさんとの壮大なネタなんじゃないか、という噂もありましたが、その真偽はココではどうでもいい事で、これがリアルに起きたという事を前提に今日の話は進めます。

 

 

意味不明な逆リクルーティング

 

まずは、これ、見てみて下さい。

 

「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」

即戦力 

 

どうです?タイトルからまず、「超上から目線」です。

 

そして意味不明なポエムや壁紙、華々しくもなんともない経歴に無駄に壮大なビジョン・・・

 

ただの若造の悪ふざけと言ってしまえば、それまでです。でも、無駄に高いクオリティのサイト。そして、極めつけは、最後の申込みボタンが「菊池良と面接する」となってます。面接したけりゃ、そっちから来い、と言わんばかりのふてぶてしさ。こういうの嫌いじゃないです。

 

 

経営者の反応は?

 

以前、このサイトを見つけてからは、クライアントさんや勉強会の参加者には何度となくお見せしてきました。最初は、「ナニコレ?」って反応なんですが、最終的には概ね好意的にこれを捉えられていました。

 

あるクライアントの社長は、「まあ、これ位のヤツが来てくれないと面白くないよね」という反応でしたが、世の中の多くの社長は、眉をひそめる様なものかもしれません。

 

しかし、極論ですが、敢えてこう言い切ります。こういう人間を採用して活かす位の度量がないと、会社として面白くないし、これからの荒波を渡っていく事は難しい、と。

 

結構、「好きにやれ」とか「自由にやっていいんだぞ」とか「もっと提案して来い」という経営者さんは多いんですが、実際、その通りやると怒られる事って「あるある」な話ですよね。「何でも言っていいっていったじゃん」と後から言っても、文字通り後の祭りで、何でも言うと煙たがられる事は少なからずどんな職場でも目にする光景です。

 

昔、田中真紀子が小泉元首相に対して、「前に行けと言われて進んでいたら、スカートの裾を踏まれてた」なんて事を言ってた事がありますが、まさにそれに近い状態。

 

実は上手く物事が進まない原因は、自分自身(会社・社長)が「ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる」事に依るモノが多い訳です。

 

 

内定が決まらない学生へ

 

ここまでやれとは言いません。

 

が、他の人と同じスーツに、同じような紋切り型の回答。取って付けた様な人生の目標やビジョン。はっきり言って、面白くもなんともないです。そして、学生時代の学力が、ビジネスに於いては相関性がそれ程ないという事は、Googleの採用に関する調査で証明されてしまっています。(それについては後日書きます)

 

だったら、まずは自分のポジショニングを考えた方がいいですよ。「自分は何が違うのか?」という事を。

 

それは、スキルや資格だけの話じゃなくてもいいんです。過去、私のクライアントさんで採用した新卒の女性は、「絶対に根性だけは負けません」と言ってきたので、それだけではないですが、最終的にその一言が決め手で採用しました。

 

「人と同じじゃヤバい」、これ位の危機感を持って、これまでの学校教育で身に付けた「右に倣え」の習性を矯正していかないと、社会では役に立たない事請け合いです。

 

好む好まざるに関わらず、人的資本は既に国際間競争に曝されているのですし、更にはコンピューターや機械が益々進化していく事を考えると、「誰でも出来る仕事」は、他の(世界中の)誰かか、コンピューターが取って替わってしまうのです。

 

 

最後に

 

就活生としても、経営者としても、この菊池良という、ちょいとふざけた男から学べる事は多くありますよね。

 

就活生であれば、内定が決まらない理由が「あなたが他の人と何ら変わらない」という残酷な事実をまずは受け止めて、あなたにしかない「違い」と「それが誰の何の役に立つのか?」という事を、もっと真剣に考えてみて下さい。

 

クライアントの社長達といつも話してるんですが、「“自分には何もないけれど、死ぬ気で一所懸命頑張ります”って言うヤツ来たら、採用してみようかって気になるよね」というのは、あながち少数派の意見ではないと思ってます。現にそういう社長は沢山いますから。

 

取り繕ったカッコいいビジョンを語るよりも、とにかく我武者羅にやるという姿勢を見せるだけで、あなたは他の誰よりも目立つ存在になる事は可能です。

 

 

そして、経営者であれば、「もしこんなヤツがウチに来たら、どういう仕事をしてもらおうか?」と考える事で、事業の幅や視野が拡がるきっかけとなる筈です。

 

そして、「面白いビジネスがしたい」と思うのであれば、面白い人が集まる会社を創り、それが実現可能な人を巻き込んでいきましょう。

 

 

 

P.S.

面白い人材を集めようと思うなら、ハローワークで安く済ませようという考えから脱却しない限り無理です。そして、掲載費が高い採用ポータルサイト(リ〇ナビ、マ〇ナビ、エ〇ジャ〇ン、など)でも、地域によっては費用対効果が見込めない場合があります。

 

それを解決する採用方法については、既に弊社のクライアントで実証していますので、気になる方はお問合せ下さい。自社HPを活用した全く新しい角度からの採用手法で、「欲しい人材」に直接アプローチする方法を教えます。