今日、このような相談を受けました。

「結局地元の評判が気になるんです」

「どういう風に考えたらいいですか?」

 

と聞かれたので、この事を考える上で必要な視点と、
具体的に出来る事を少し書いてみます。
 

都市部と地方の温度差 

 

東京だと当たり前に外国人の方が色んな場所で働いています。

コンビニや飲食店のバイトも、外国の方が沢山いらっしゃいます。

博多でも近年増えてきました。
今後、労働人口が減っていく事が確実な時代に、外国人の労働力というものが国内の経済活動に於いて不可欠になってくる事は予想に難くありません。

しかし、地方に行くと、まだまだ外国人の方が働いている場面に出くわす事は多くありません。一部、工場などが集まる地域では、かなりの数のブラジル人の方々や特定の国の方々が働かれていますが、それは限定されたものです。今でも地方に行けば、特に飲食店などであれば、「店員は日本人が当たり前」という様な風潮です。

 

実際応募は結構あるそうです。

 

その様な状況下にある地域で冒頭の質問がありました。

外国人の応募は結構来る、と。
でも地域性を考えると、外国人を雇用する事によって起きるであろう「お客さんからの評判」が気になる、という事でした。つまり、穿った見方をすれば「あの店は安く人をこき使う為に、外国人を雇ってる」との評判が立つかもしれないという事態を恐れての事です。

 

シンプルに真っ当に考えてみましょう。


これについて、私の答えはシンプルです。

 

理由を明確に、対外的にも「やましい事一切ない」と自ら宣伝すれば良いと。

「何故、外国人を雇用しているのか」という事の根底にある思想や、大義名分を明確に打ち出すべきだと。


つまりそれは、そもそも「日本人でなければいけない」理由があるのかという事です。優秀であれば、日本人であろうが外国人であろうが、公平に(平等ではないです)チャンスがある店・会社だという事を宣言する事に、何の問題もありません。実際に、同年代の日本人よりも真面目に勤勉に、目的意識を持って働く外国人の方は沢山います。

 

また、外国人も積極的に雇用する事で、組織の活性化を図り、コミュニケーション能力の高い社員育成を目指している、という事を宣言する事も可能です。実際に、その様な目的で留学生や外国人を積極的に雇用している企業も少なからずあります。

 

どの道、日本は今後「人口減+少子高齢化」で、労働人口は年々減っていく事は目に見えている訳です。であれば、今私達が生活している環境においても、外国人労働者の方々を多く目にする機会は、間もなくやってきます。そもそも、「外国人」と「日本人」と区別すること自体がナンセンスになる時代は、直ぐそこまで来ています。

 

であれば、先取りして、率先して外国人の雇用を推進し、更に全ての「なぜ?」に答えて余りある御旗を掲げてみてはいかがでしょうか?

 

最後に


「性別・年齢・国籍(地域)に関係なく、能力を発揮する人が活躍できる場を提供している」と宣言するだけでも、これから社会に出る若者や求職者たちにと
っては、他の会社よりも余程「魅力的」に映るはずです。